市長メッセージ

2020年7月28日 10時25分

 新型コロナウイルス感染拡大に警戒を

 市民の皆さん、市長の菅良二です。
 7月24日、本市におきまして、初めて新型コロナウイルス感染者が確認されました。感染された方の一日も早い回復を心よりお祈りいたします。
 さて、本日、午後3時から愛媛県が記者発表を行ったとおり、感染が確認されたのは30代の男性、住所地は今治市、職業は非公表です。19日の夜に発熱(37.8度)、咳や倦怠感などの症状が現れたため、20日に医療機関を受診、症状が続くことから22日に同医療機関に相談し、帰国者・接触者外来を受診して検体を採取し、昨日(23日)の午後3時頃、PCR検査で陽性が確認されました。なお、ご本人は、外出時にはマスクを着用しており、感染防止に気を配っていたと仰っております。また、県外や海外への訪問は、この2週間ではないとのことで、感染源の特定のための調査は、これからと聞いております。本日(午前11時頃)、県内の指定医療機関に入院済み。本人への聞き取りから、現時点での濃厚接触者は17人、保健所から2週間の自宅待機と健康観察をお願いしているようです。既に本日お2人のPCR検査を実施し、2人とも陰性が確認され、残る15人についても、明日中には全員の検査結果が判明すると伺っております。また、県が、引き続き、感染された方の行動歴など確認しており、結果については分かり次第、発表されます。
 全国的にも感染者が急増している状況において、市民の皆さんは大変不安なお気持ちであると思いますが、ここで強くお願いしたいことがあります。感染症患者やそのご家族、濃厚接触者、また、医療・福祉従事者の方々に対する偏見や差別は、絶対に絶対にあってはなりません。感染者を特定したり、
SNSなどで誹謗中傷することのないように、冷静な行動に努めていただくよう、ご協力よろしくお願いいたします。新型コロナウイルスは誰もが感染しうる、そして気づかないうちに感染させてしまう可能性がある厄介で非常に手ごわい相手です。感染が再び広がりをみせる今だからこそ、デマや憶測に惑わされないよう、確かな情報から正しく恐れて、正しく対処するよう心掛けてください。
 いよいよ、夏休み、お盆と帰省シーズンを迎えます。この夏は、オンラインで言葉を交わす、頻繁に電話するなど、直接会う以外での方法を考えていただきたい。帰省や移動する場合には、細心の注意を払って、慎重な行動をとっていただくようお願いします。会合に出席する場合、特に感染拡大地域から帰省した方と会う場合などには、相手の体調をよくご確認ください。発熱はなくても、喉の痛みや鼻水など風邪症状のある場合には、残念ですが、会うのは次の機会にするなど、いつでも同様のことが起こる可能性があるということを、十分にお考えいただきたいと思います。
 本市では、愛媛県や関係機関と連携を密に、市民の皆さんにしっかりと寄り添いながら、引き続き、感染症対策、生活支援、地域経済対策に全力で取り組んでまいります。
 この困難な状況を乗り越えるためには、皆さんのご理解、ご協力が不可欠です。自分を守り、自分の大切な人を守るため、感染回避行動「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、「習慣化しよう3密回避」、これらを徹底的に粘り強く実践してまいりましょう。よろしくお願いします。